男は別れたくなかった。彼女の気持ちは冷め切っていた。
別々の部屋に分かれて寝る。
ある朝。物音で目を覚ます。荷物をまとめる音。玄関が閉まる音。
男は部屋を開けなかった。開けなければまだそこにいるのではないか。
一週間後、彼女は帰ってきた。「気晴らしに旅行に行っていただけ・・・」と、彼女。
何事もなかったかのようにまた二人の生活に戻る。
「7時に待ってるね」その日は彼女の誕生日だった。
約束の時間になっても彼女は来ない。電話が鳴った。警察からだった。
うちに帰る。彼女の部屋のドアが開けられている。
そこには変わり果てた彼女の姿があった。